狩猟で地域を元気にする

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豊後大野市も、イノシシ、シカ、サル等による鳥獣被害が深刻です。
この対策としてハンターを増やして狩猟を増やすという期待もあるわけですが、現実はハンターの高齢化と減少が進み、捕獲量がイノシシ、シカ等の増加に追いつかず、被害が増えているのです。

こうした問題意識から、ふと目に留まった『狩猟の魅力まるわかりフォーラム』(リンク先をご覧下さい)(環境省が全国8か所で行っているものです)に心が動き、福岡会場の久留米まで行ってきました。

基調講演 『狩猟で地域を元気にする』

猪鹿庁 興膳健太 長官(30歳)

若い興膳氏がなぜ“猟師”になったのか?

それを期待して聴いていると入り口は違っていた。
本業(?)の肩書は、
自然体験インストラクター
自然体験コーディネーター
大学生時代にその路線を見出し、岐阜大学を卒業後に立ち上げたのがNPO法人メタセコイアの森の仲間たち(リンク先をご覧下さい)
「自給自足的な生活をしたい!」と飛び込んだ世界とはいえ、子どもを中心とした自然体験の仕事は夏場がほとんどで、冬は仕事が無い。土木や蚕の仕事などで食いつないでいたという。
そのような生活を送る中、それまで気づいていなかった「地域の困りごと=鳥獣被害」に気付く!
そして「半農半猟師」への挑戦が始まったのです。

目指せ! 一頭100万円のイノシシ!

「三頭も捕れば300万円!」と掲げて取り組み始めたはいいものの、
「(ワナ)どこに仕掛けたらいいの?」、「どのようにしたらいいの?」
ワナの仕掛け方は、猟師それぞれ研究を重ねてきたものであり、仕掛けるにも1コ30分はかかる。思うように先人からの情報も得られなかった中で、ようやくある猟師さんに師事することができたものの、敵もさる者・・・1年目は一頭も捕れず、大雪が降り始めた12月20日にはシーズンオフとなる。

猟師は里山保全者だ!儲かれば猟師は増える!?

狩猟が生業として成り立てば、猟師も増える?と、苦慮に苦慮を重ねて考え出したのが、猪骨ラーメン(リンク先をご覧下さい)。 博多中州の屋台大将の協力で開発! 初年は6回の試食会を行った!
しかし、これだけではまだまだ・・・。
ところが、このラーメン開発の取り組みが転機となった!

「最近、若いもんがイノシシの骨をもらいに来る」

と、猟師の間で評判になったのです!
このような経過で猟師の皆さんとの縁も深まり、2年目には猟友会の視察旅行にも連れて行ってもらえたのです!(ジビエ料理の先進地・長野県へ)
「解体所を作るから、手伝ってくれ!」とまで声が掛かるようになりました。
※NPOのメンバーは、“よそ者”ばかりなのです。

それでも課題は山積・・・。
解決のためには、総合的な施策が必要だ!と、2年目に入り、若者による里山保全組織を立ち上げる。
それが、

「猪鹿庁」(リンク先をご覧下さい)

 

国家公務員になろう!
シンボルマークの通り警視庁をイメージ、組織内に6課を設置。講演にはスーツで行く。
「多分にゴッコ遊びではありますが、」
営業(捜査一課)、安心安全の獣肉(衛生管理課)、商品開発(ジビエ課)など・・・

目指すは狩猟の6次産業化なのです!

 

セレブを狙え!
雪山で、シカの解体ショーを行っており、東京からバス一台やってきます。
雪が積もった屋外で、観るのはワイン片手の女性の皆さん!
・・・料理研究家の方が多いそうです。

漁師と猟師の里山保全プロジェクト(リンク先をご覧下さい)

2012年度に取り組んでいることは、「山肉」自給農家倍増計画。
・農家によるワナ免許取得を促す。集落応援。
・檻の製作、販売(実用新案取得)。そのために、溶接も学んでいます。

等々、書ききれませんが、
あくまでも生業としての狩猟を目指す、興膳さんの取り組みでした。
※興膳さん自身のデビューは、今月11月15日だそうです。

 

パネルディスカッション

『若い僕らがハンターになったわけ』

福岡県内の猟友会に所属する若いハンター4名(配偶者1名含む)、森林総合研究所の20代女性1名をパネラーに、ハンターになった経緯や、狩猟の様子、家族や友だちの反応、生命(いのち)を奪い食すことへのためらい、など、ディスカッションが行われました。
こちらは、生業ではなく趣味で狩猟を行っている皆さん。1~2名で狩猟する方、大物猟に行く方、勤務先の特性から免許を取った方、父がハンターで子どもの自分が止めさし役だった方など様々ですが、
ハンターってどんな人? どんな事をしているの?
が身近にわかるパネルディスカッションでした。

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