黒部市民病院の「患医一如」(富山県黒部市)

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二日目の今日は、富山県黒部市の黒部市民病院にお邪魔しました。

病院に到着してビックリ、「ヘリポートはあるし、建物も豊後大野市と比較にならないほど大きいし、何とケタ違いの病院に来てしまったのだろう・・・」と思ったのですが、実は黒部市の人口は41,000人余り。豊後大野市は40,000人くらいですから、さほど変わらないのです。
しかも、医療圏(新川医療圏:魚津市、黒部市、入善町、朝日町)内には3つの公的病院がある(黒部市民病院[414床]、あさひ総合病院[199床]、魚津市にある富山労災病院[300床])のですから、私は思わず、「3病院の住み分けは? そんなにたくさん、どこから患者さんが来られるのですか?」と、思わず質問してしまいました。

病院への来院というのは、市の住民数だけではありません。いわゆる“医療圏”というものが左右するようです。同病院の医療圏(新川医療圏)の人口は13万人(我が豊後大野市民病院(豊肥地区:7万人)の2倍)、加えて、お隣の新潟県糸魚川市からも来院があるとのことです。
なるほど、地理的条件が良いのだな。でもそれだけかな? と思っていると、やはりポイントがあるようです。それは、伝統であったり、市民の口コミによる評判であったり、職員の働きやすさであったりするようです。
それぞれについてここで展開しませんが、一言でいえば「患医一如」(かんいいちにょ)。 患者とスタッフ(病院)とが思いを同じくすると言うこと。この理念に基づく病院運営が、地域からの信頼に結びついているようです。

さて、今回の視察にあたって私から出していた質問についての回答を、ここに記載しておきたいと思います。
質問の背景は、我が豊後大野市民病院は女性の健康診断における乳がん検査(マンモグラフィー)を男性技師が対応せざるを得ない状況(女性技師がいない)であり、この点を、黒部市民病院ではどのように対応しているか、女性への配慮は? というものであります。

・産婦人科については、看護師、事務員ともすべて女性となっている。
また産婦人科医も6名中2名が女医であり、女性外来等にあたっている。
・(健康診断を行う)健康管理センターのコメディカル(医師以外のスタッフ)は、
看護師7名(すべて女性)
放射線技師2名(うち1名女性)
臨床検査技師1名(女性)
なお、マンモグラフィーについては女性技師が担当している。

“経営状態が良いから人材も集まる”のかなと言うと、そうではないようです。
女性には、女性医師・スタッフで対応するという方針で行っています。
女性が欠員となるような事態が想定されれば、臨時でも採用をします」とのことでありました!
なるほどな、この姿勢が、我が豊後大野市と大きく違うようです。
「放射線技師は定員(7名)に充足しており、採用にあたっても性を限定しての応募はできないので、“難しい、しょうがない”」で済ませてきたのが、豊後大野市の現状です。

お客さまに喜ばれることが、サービス・商品を提供する側の喜びであります。この視点に立てば、お客さまに少しでも負の印象を与えたことがあるならば、それを改善することが事業者の果たす役割ではないでしょうか。

行政が“しょうがない”と詫び、それを市民が“しょうがない”で済まされてきた・・・。これは病院経営に限らず、“まちづくり”にも関係すると思いますが、いかがでしょうか。

 

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